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TREE Digital Studio、AOI Pro.、ヒビノがLEDバーチャルプロダクション技術を用いてVaundyの新曲「泣き地蔵」のMVを制作

2021.10.19

株式会社TREE Digital Studio
株式会社AOI Pro.

2021年10月19日

TREE Digital Studio、AOI Pro.、ヒビノがLEDバーチャルプロダクション技術を用いてVaundyの新曲「泣き地蔵」のMVを制作

デジタル編集・CG・xR等の企画・制作及び機材レンタル・スタジオ運営を行う株式会社TREE Digital Studio(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:足立晋一、以下TREE)は、CMを中心とした映像制作を手掛ける株式会社AOI Pro.(本社:東京都中央区、代表取締役社長:潮田一、以下AOI Pro.)、音響・映像システムの設計・施工及びコンサート・イベントの映像・音響サービスを行うヒビノ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:日比野晃久、以下ヒビノ)と協働し、高精細LEDディスプレイを用いたバーチャルプロダクション技術「インカメラVFX」を使用してマルチアーティスト・Vaundyの新曲「泣き地蔵」のミュージックビデオの撮影を行い、本日公開となりました。

  
<ミュージックビデオ 本編画像>

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キャスト:笠松将、佐々木美緒

 

従来の背景合成を伴う撮影では、グリーンバックなどの背景を用い合成後をイメージしながら演技・撮影を進める必要があり、ビジュアル面での全体像が把握しにくい、撮影後の合成の編集時間が長時間に及ぶなどの課題がありました。

LEDバーチャルプロダクション「インカメラVFX」は、高精細LEDディスプレイをスタジオ全体に設置し、Unreal Engineで制作したフォトリアルな3DCGを背景に投影する撮影方法で、現在ハリウッドの映画制作でも積極的に使用されています。没入感のある空間にて撮影することにより、演者がパフォーマンスを発揮しやすく、被写体への光が馴染みやすいなどの利点があるほか、季節・時間帯といった制限を超えた撮影や、趣向を凝らした美術セッティングが可能です。ロケーション移動が不要であるため、コロナ禍での渡航が困難な現状において、撮影方法の一つのソリューションとなります。

映像作品の撮影における使用のみならず、リアルタイムレンダリング技術はライブ配信でも使用可能。高クオリティの合成が可能となり、視聴者に新体験を提供することができます。

この技術を用いて制作したVaundyの新曲「泣き地蔵」のミュージックビデオが、本日公開となりました。

メイキング

 

<撮影現場>

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写真左: 美術のつり革(手前)とCGのつり革を併用 写真右: 回転台で被写体を回転させ、複雑なカメラワークを組み合わせることにより新しい表現に挑戦

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グリーンバックでは抜きにくい金網を美術として使用して撮影

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写真左: 美術の手すりへのライティングの映り込みも自然な形で撮影可能 写真右: 事前に作成したCGを、現場にて色味やエフェクトの濃さの微調整を行い投影

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撮影エリアの背面及び側面を囲う、背景となるLEDディスプレイ。その両サイドと天井の環境照明LEDディスプレイは情景が被写体に及ぼす効果を演出し、映像にリアルな質感をもたらす

 

今回の制作は、AOI Pro.とヒビノが、最新鋭の撮影技法である「インカメラVFX」によるバーチャルプロダクションを活用した映像作品の創出を目指し、企画した協働プロジェクトからスタートしました。

インカメラVFX撮影は、リアルとバーチャルの境界を極限まで消す「リアルさの追求」が、完成度のカギとなります。準備期間では、ヒビノが提供するバーチャルプロダクションスタジオ「Hibino VFX Studio」にて複数回のテスト撮影を実施。照明、美術、映像など各セクションが試行を繰り返し、知見を掛け合わせる場となりました。十分な検証を重ねワークフローを確立したことで、本番ではカット数の多い撮影を2日間で撮り終えています。LEDディスプレイの前で回転台を使用したり、グリーンバックでは背景の合成が難しい細かい金網を美術として使用するなど、インカメラVFXならではの表現に挑戦。LEDディスプレイに映すCGを変更することにより、シーンの切り替えをワンカットで見せる部分も見どころの一つです。

また、AOI TYOグループのAOI Pro.とTREEがバーチャルプロダクション制作体制を築き連携することで、よりシームレスな映像制作を実現しました。撮影はTREEのスタジオMedia Gardenにて実施。CRANK事業部は撮影機材の提供、LUDENS事業部とREALIZE事業部は3DCG制作とバーチャルプロダクションを監修、DIGITAL GARDEN事業部がグレーディング、オンライン編集、MAを担当しました。LUDENSとREALIZEは企画から参加し、バーチャルプロダクションならではのエフェクトを効果的に表現できるよう監督や各スタッフらと連携。リアルタイムでの描写となるためシーンの最適化とクオリティの担保に努めました。

今後も、バーチャルプロダクションなどの新技術を積極的に取り入れ、革新的な映像制作にチャレンジしてまいります。

 

<Vaundy(バウンディ)について>


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現役大学生 21歳。
作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、デザインや映像もディレクション、セルフプロデュースするマルチアーティスト。
2019年春頃からYouTubeに楽曲を投稿し始め活動を開始。「東京フラッシュ」「不可幸力」など、耳に残るメロディーに幅広いジャンルの楽曲を発表すると瞬く間にSNSで話題に。
日本テレビ「バズリズム02」“今年コレがバズるぞ!BEST10” 1位を取得、現在YouTube、サブスクリプション トータル再生数が10億回を突破するなど、サブスク令和時代の象徴的な存在として注目を集める。これまでに開催したライブは全て即完。アーティストからの注目度も高く、コラボレーションにも積極的に取り組む。
その波は海を越え、LAUVからオファーを受けグローバルリミックスアルバムへ参加、グローバルチームにて制作された「不可幸力(Global Dance Video)」が世界的なカルチャーサイトNownessにピックアップされるなど、国内外での活動も積極的に行う。
リリース楽曲は長期にわたりチャートイン。CM、ドラマなど各方面で、タイアップ曲に多数起用されている。
耳を捕らえ一聴で癖になる天性の声と、破格の才能を感じさせるジャンルに囚われない幅広い楽曲センスで、ティーンを中心にファンダムを急速に拡大中。

<Vaundyのコメント>

MIZUNO CABBAGEのつくる唯一無二のCG世界観と、その彼の世界に飛び込むためのバーチャルプロダクションテクノロジーでの新たな挑戦に注目してほしいです。 新しいテクノロジー、ということで本当に大変そうだったけれど...!
そのおかけでとても密度の高い見応えのある作品に仕上がっているので、色々な観点から楽しんでもらえたらいいなと思ってます。

 

<監督 MIZUNO CABBAGE氏のコメント>


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人の不幸を娯楽コンテンツとして見ていませんか?という人々への警告をテーマにMVを制作しました。
昨今SNSで人の不幸や災難を目にする機会が増えました。しかしそれを簡単に流し見したり、コンテンツとして消費してしまうことがあるように思います。自分でも無意識でそういう見方をしてしまうことがあります。そんな自分や人々に対する警告です。あえて抽象的な表現にしているので、MVを見ている方々に考察してもらい、色んな想いを感じ取ってもらえると嬉しいです。

バーチャルプロダクション技術を使用するにあたり、複雑なストーリーを演出する上で、どうすれば最適な使い方をできるのか最初は苦戦しました。その後、何度もテスト撮影を繰り返し研究したことで、今までになかった表現や独特な世界観を演出することができました。この技術にはまだまだ可能性を感じますね。

 

<スタッフ>

【TREE Digital Studio】 バーチャルプロダクションスーパーバイザー: 平嶋将成 Unrealアーティスト: LUOMENG YUAN Unrealエンジニア: 根岸雅人 CGプロデューサー: 山田悠生、石ヶ谷宜昭 スタジオスタッフ: Media Garden 撮影チーフ: 古賀達朗 撮影サード: 村中海斗 オンライン: 吉田宙矢 グレーディング: 井口美音 MA: 奥村宏貴

【AOI Pro.】 エグゼクティブプロデューサー: 山田博之、鈴木佳之 プロデューサー: 芝村至、重信弓月 ビジネスプロデューサー: 平岡淳也 プロダクションマネージャー: 小山田将大、城戸尚子、小野遥香 メイキング: 川本真大

【ヒビノ】 エグゼクティブプロデューサー: 芋川淳一 コーディネーター: 菊地茂則 InCameraVFXコーディネーター: 瀧田稔久 Unrealオペレーター: 渡邉真之輔 disguiseオペレーター: 武田優子 RedSpyエンジニア: 内藤孝寛 ビデオエンジニア: 小林立幸 LEDエンジニア: 加藤慎二郎

クリエイティブディレクター: Vaundy 監督: MIZUNO CABBAGE 助監督: 吉原通克 キャスト: 笠松将、佐々木美緒 スタイリスト: 佐藤純志 ヘアメイク: スズキミナコ、ナリタミサト 特殊メイク: 快歩 コレオグラファー: 吉開菜央、横山彰乃 カメラマン: 小針亮馬 撮影セカンド: 永田裕資 特機: 渡邉拓也 DIT: 山口武志 照明技師: 西ケ谷弘樹 照明チーフ: 井出亘 美術デザイナー: 秋葉悦子 仕掛け: 岸浦敏雄 ワイヤーアクション: 小池達朗 キャスティング: 石垣光代

 

<TREE Digital Studioについて>

AOI TYOグループのポストプロダクション事業を担い、映像をはじめとする様々なコンテンツ制作を主軸とするTREE Digital Studioは、企画・撮影・編集・CG・プログラミングなどの多様な事業部とそのプロフェッショナルな人材が揃い、それらが連携することで、お客様の要望に最適な提案と高品質なコンテンツを提供しています。

代表者 代表取締役社長 足立晋一
本社所在地 東京都渋谷区広尾5-6-6 広尾プラザ8F
設立 2021年1月4日
資本金 1億円
URL www.tdsi.co.jp

 

<AOI Pro.について>

1963年の設立以来、テレビCM制作を中心とした映像プロダクションとして国内で業界トップクラスの地位を確立。年間約1,000本の広告映像制作に加え、映画やドラマの制作も行っています。グループ内に企画、演出、プロデュース、3DCG制作、最新機材を備えた撮影スタジオやポストプロダクションなど、映像制作に関わるリソースを完備しています。

代表者 代表取締役社長 潮田一
本社所在地 東京都中央区銀座8-15-2 銀座COMビル8-10F
設立 1963年10月25日
資本金 1億円
URL www.aoi-pro.com

<ヒビノについて>

1964年の設立以来「音と映像のプレゼンテーター」というコンセプトの下で、音響と映像の分野に販売とサービスの事業をマトリックス展開。日本のコンサート・イベントの黎明期から業界をリードする、映像・音響サービスのパイオニアです。世界屈指の規模で保有する大型映像機器と、長年の経験に裏打ちされた運用技術で、大規模コンサートを中心に展示会、企業イベント、スポーツ大会など幅広いマーケットを支えています。コロナ禍ではXR技術を駆使したオンラインならではの新しい映像体験を実現するサービスを提供。2021年7月よりXR技術を進化させたバーチャルプロダクション「Hibino VFX Studio」を開始し、あらゆる映像制作にインカメラVFX技術を提供しています。

代表者 代表取締役社長 日比野晃久
本社所在地 東京都港区港南3-5-14
設立 1964年11月13日
資本金 17億4,865万円
URL www.hibino.co.jp

 

本件に関するお問い合わせ先
TREE Digital Studioお問い合わせフォーム https://www.tdsi.co.jp/contact/

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